2018年2月

 今月何したっけ?

 『勝手にふるえてろ』を観たのが1月のことか2月のことか思い出せません。すごく昔のような気すらします。しかし面白い映画でした。松岡茉優さんもさることながら、渡辺大知さんの演技がすごくよかったなぁと思います。「ニ」が本当にそこにいた。映画観るのってたのしいな、と再度思った作品でした。

 映画で言えば『犬猿』もぐさぐさ刺さる映画でした。とても良かった。結局人は簡単には変わらないし、変わらない人たちの関係も簡単には変わらないのでしょう。自分にも弟がいますが、どっちかと言えば私は窪田正孝が演じた弟側の人間であるように思った。内容とは全く関係ありませんが「バンドリ」の氷川姉妹について考える際の一助になりそうだなと思いました。

 

 今月リリースされたアルバムで買ったのはBURNOUT SYNDROMESの『孔雀』のみ。先月の記事見たら買わないと書いてたのに結局買ってますね。しかしこれが大変良いアルバムでした。「青春文學ロックバンド」を標榜する彼らですが、彼らの文學性はただ歌詞にあるのではなく、自分の持っているもの全てを使って見ている世界を描き直そうとするその態度にあるのではないか、と思います。例えば<⇧⇧⇩⇩⇦⇨⇦⇨(同時押し) 青+春>の一フレーズだけを見て「文學だ!」とは言えないけど、アルバムの中で見ればこれは一つの表現たり得ているのです。アルバムにきちんと芯があるからそう思えるのでしょう。前作よりも曲の幅が広がり、しかし風通しは明らかに良くなっていて、まさに羽を広げた孔雀のごとく絢爛豪華な一枚となっています。音楽を鳴らす歓喜に満ちた傑作。

孔雀(初回生産限定盤)(DVD付)

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 あとはバンドリの曲をiTunesで購入。「Hey-day狂騒曲(カプリチオ)」と「Scarlet Sky」が好きすぎる。特に「Scarlet Sky」が最高にエモいです。ゲーム内のバンスト読んで是非聴いて。

Scarlet Sky

Scarlet Sky

  • provided courtesy of iTunes

 

 過去のアルバムは色々買いました。the pillowsの『HAPPY BIVOUAC』 がめっちゃポップなアルバムだと再確認。超いいアルバムですねやっぱり。

HAPPY BIVOUAC

HAPPY BIVOUAC

 

 

 あと城崎にいったりしました。いわゆる卒業旅行です。一日温泉に入っていました。温泉ってすばらしいですね。カニを食べるのが壊滅的に下手でトラウマになりそうでした。

 

 引っ越しの準備がめんどくさすぎて嫌になるなか歯の詰め物が欠けてますますげんなりしています。

 自分が何を見て何を聴いて何を読んだかきちんと思い出せるようにやっぱり日記をつけるべきだなぁと思いました。いつもつけようと思って3日でやめちゃうんですけど。誰かいい方法を教えてください。

 おわり。

2018年1月

 あけましておめでとうございます(おそい)。2018年になって数週間とそこらが過ぎました。今年こそは月末あたりにその月のまとめみたいなの書けたらいいなと思うんですけど、書きますと言っても嘘になる可能性の方が高いので思うだけにとどめておきます。

 

・今月聴いたアルバム

 まずBrian the Sunの新しいアルバム『the Sun』をよく聴いていました。すごく耳馴染みの良い音で聴きやすく、かつバンド感もあってかっこいい。ストリングスが入った「カフネ」も、いざ聴いてみればストリングスに負けずバンドとしてきちんと成り立っている。全体として去年のアルバムより丸みを帯びたイメージなのですが、この変化はすごくアリだなと思います。ベースラインが意外とグイグイ動くのと、ドラムのリズムパターンがいくつもある(派手じゃないけど引き出しの多いドラムだなと思います)のとで聴き応えもあり、それでいて作品の重心はきちんと歌にあるのがグッド。歌詞も分かりやすい物が多いのですが、それが陳腐になっていないのは歌やバンドサウンドに説得力があるからなのかなと思います。会心の一枚。

the Sun(初回生産限定盤)(DVD付)

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 SAKANAMONの『・・・』は40分を切るコンパクトさがミソ。何度でも聴けます。ユーモアとかっこよさが同居する、藤森さんの類まれなるセンスによる楽曲の数々が最高なのはもちろんなのですが、ベースの森野さんが今回持ってきた「凡庸リアライズ」、これもすげー良い曲でした。アルバムが目まぐるしく展開していくなかで、「凡庸リアライズ」と「テヲフル」の並びが印象をがちっと固めてるように感じます。そして次にくる「反照」がやっぱハイライト。3分を切る疾走感と胸にグッとくる歌詞。ていうか全編通して藤森さんの作詞が今まで以上に冴えている気がします。関係ないけど、「乙女のKANJOU」を最初聴いた時、「ピンゾロ」「ピンゾロ」「ピンゾロ」と散々繰り返すところでCDプレイヤーがイカれたのかと思ってしまいました。

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 UNISON SQUARE GARDENの『MODE MOOD MODE』は買ったばかりなので簡単な印象だけ記しておきますが、まずこんだけかっこいい曲が並んでいながらつるっと聴けちゃうのはアルバム構成の妙なのかなと。シングル曲を4曲も収録ということでかなりどっしりしたものになるかなと思ってましたが、むしろすごく軽快な一枚になっています。また「Silent Libre Mirage」も、配信で聴いた時はかなり地味だなと思ったのですが、アルバムの中で聴くとすごく輝いていて、この地味さの意義が分かった気がしました。この曲自体が清涼剤的な意味合いを持ちつつ、その後の流れへの助走として配置されていて、なるほどな! という感じ。これだからアルバムという形で聴くのはやめられないんですよね。

MODE MOOD MODE (初回限定盤A) [CD+Blu-ray]

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 どれも収録時間が50分切ってて聴きやすいのが良い。1時間あったりする重たいアルバムは、聴くと良いなと思えるんですが腰を据えて聴くまでが個人的に長いので。

 「今月のアルバム」はBrian the Sunの『the Sun』ということで。とってもおすすめです!

 

・アニメとか

 それから、先月から「BanG Dream! ガールズバンドパーティ」、略してガルパ、にどっぷりはまってます。CDも買うレベル。「ゆら・ゆら Ring-Dong-Dance」めっちゃ好きです、今週発売の「Hey-day狂騒曲(カプリチオ)」とカップリングの「Scarlet sky」のフルも楽しみ。「Scarlet sky」は大きい会場のダブルアンコールで、客電全部ついた状態で聴きたい。五組バンドが出るんですが、Afterglowが特に好きです。幼馴染五人のバンドとか激アツ。ちなみに百合モノとしても楽しめる作品です。ちょうど今アニメの再放送をやってくれているのが嬉しい。

ゆら・ゆら Ring-Dong-Dance

ゆら・ゆら Ring-Dong-Dance

 
Hey-day狂騒曲(カプリチオ)

Hey-day狂騒曲(カプリチオ)

 

 

 前クールは結局アニメをあんまり見なかったのですが、今のクールはもっと見たいなという気持ちでいます。まだ見てないのもたくさんありますが。それか、前クールで録ったまま見ていない「クジラの子らは砂上に歌う」とか一気に見るのもあり。

 「刀使ノ巫女」、キャラクターたくさんいるし半年くらいやったら面白くなりそうだなと思ったんですけど、たぶん1クールなんでしょうね……。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の1,2話を録画しそこねたのは今年始まってから最大の失態です。

 

 「りゅうおうのおしごと!」はアニメを見る前に原作を読みたい……出てるのは7巻まで全部買っているのですが、実際には4巻までしか読んでいないという体たらく。積読がいよいよ二桁を超えたのですが、一ヶ月ガルパばっかりやってて全然読んでいないのでそろそろ読書もしたい……と一週間くらいTwitterなんかでもずっと言っているのですが相変わらずです。

 

 

・その他

 春から就職なので、先日関東の方に家を探しに行きました。ちょうど雪がどさどさ降った日に物件探しに行っていたので、帰りが大変でした。改札の入場規制なんて初めて。それにしてもあんなに雪が降るとは思わなかった。

 引っ越しやら何やらでお金がかかるので、就職してお給料をもらったらCDをたくさん買うことにして、ALやBURNOUT SYNDROMESのアルバムを今は我慢しようかなぁと思っています。

 この手の生活のことを「その他」として書いてるあたり自分の生活における興味関心がよく分かる気がしますね。あ、卒論は無事提出できました。

 おわり。

雑記(2017/11/15)

 最近歯医者に通っています。治療自体がイヤなのも然ることながら、何度も通っていると治療費がばかにならない。まだしばらく治療は続くし、このお金で一体何冊の本を読みいくつの曲を聴けただろうと考えてしまう。色んな意味で身体は大事にするべきだと痛感する今日このごろ。例えば歯医者なんて、辛い思いをしてさらにお金まで払わなきゃいけないとか、ほんとに意味分からない(けど虫歯を治すためには仕方ない)。

 

   ***

 

 2017年のベストアルバムを考える前に、シングル、アルバム合わせてどれだけ聴いたのか集計してみたところ、お金を払った(配信、フィジカルでの購入とレンタル)ものや人に借りたものが全部で40タイトルあった。今週のユニゾンの新譜を買って、来月尾崎兄ソロアルバムを買って、それで今年はおしまいにしたい。いや、本当は米津玄師とかBase Ball Bearとか買いたいんだけど、歯医者にお金が思ったよりかかってしまっているのと、そもそも卒論書かなきゃいけないのと、卒論提出後に旅行に行ったりするのを考えると、金銭的にも時間的にもそんなに余裕はなさげ。いやでも米津玄師のアルバムを聴かずに2017年を終われるか……? 2017年のみならず、10年代の邦楽を語るなら米津玄師はマストではないだろうか。……と思ったのだけど、2017年の邦楽を語りたくてマイベスト決めてるわけじゃないしね、あくまで自分にとっての2017年だし別にいいよね、と思う部分もあり。でもやっぱこう、これだけはおさえておきたい、おさえておくべきでは、おさえておかねばというある種オタク的な部分が疼いたりもする。ていうか「ピースサイン」をフルできちんと聴きたい。こんなことで悩まずに好きなだけお金を使えるようになりたいぜ。

 話が随分飛んでしまった。ベストアルバムの話に戻ると、上の40タイトルにSpotifyで聴いたものが加わると結構な数になるが、今のところあれでしか聴いていないものは含めない予定。私の感覚ではSpotifyは「試聴」みたいなものなので、それでしか聴いていないものに「マイベスト」なんて付けちゃうのはどうなんだと。あと一ヶ月で考えが変わったら別だけど。あの手の定額サービスにお金を払い出したらまた変わってくるのだと思うけど、今のところその予定はない。

 

   ***

 

 最近は秋山瑞人の『イリヤの空、UFOの夏』を読んでる。2巻までブックオフで見つけて読んで、続きが気になってAmazonでポチった。ライトノベルにおける想像力(というものが仮にあるとして)も、00年頃と最近ではだいぶ違うのだなと感じている。最近のライトノベルは特に、ライトノベルばかりを読んで育った人がそのままライトノベルを書いているような感じ。何かに似ているなと思ったら最近のJ-ROCKもそんな感じだ。少なくとも私はそんな風に認識している。

 

 

 卒論が死ぬほどめんどくさい。というかテーマについて考えるのもう飽きた。飽きるほど考え抜いたのかと言われると頷くことは出来ないけど。今は別の本を読むのが楽しい。プロ倫とか。しかし人文学はなんて楽しいんだろうと思う。役に立たないなんて言われるが、そんなこと言ったら、少々極端だが「お前が生きていることが何の役に立つんだ」という話だ。自分の生や、その受け皿たる社会というものを、そこに浮かび上がる様々な言表をどうにか理解したり、意味付けしたりするために人文学というものがあるのだ。だから「役に立たない」なんて言い方するな。せめて「お金にならない」と言え。

 服用しすぎて毒になってしまう薬を飲み続けるよりも、いつか薬になるかもしれない毒を飲み続けていたい。そんな想いを抱きながら人文学を学んでいる。出来ればもう一年早くそう思うようになっておきたかった。それはそれとして卒論は死ぬほどめんどくさい。

 おわり。