2016年上半期 マイベスト紹介したいアルバム

 マイベストです。いぇい。完全に趣味丸出し。性癖暴露してるみたいで恥ずかしい…/// という冗談はともかく、今年に入ってからやたらめったらに音楽を聴くようになったのですが、4~5月に息切れ。しかし、別にこんな無理に聴かなくてもええやんと思った矢先に良いバンドに出会ったりして、良い意味で適当に聴くのが一番楽で楽しいのだと思った半年でした。そんな半年間に出会ったアルバムで特に紹介したいと思ったものを9枚リストアップ+おまけを一枚。順位は特につけておりませんが、上の4枚は特にガツンとやられました。

 

 ナードマグネット『CRAZY, STUPID, LOVE』

【早期購入特典あり】CRAZY, STUPID, LOVE(ロゴステッカー付)

 ただキャッチーというのとはまた違う、人懐っこいメロディに飾らないストレートなサウンド、そしてちょっと情けない歌詞にグッときた。「ぼくたちの失敗」のイントロから胸が高鳴って、「アフタースクール」に切なくなって、これが「エモい」ってことか。タワレコの試聴機でビビッときて即購入というエピソードもあってすごく印象的な一枚です。アルバム自体が30分と長くないのでついリピートしてしまう、そして気づけば口ずさんでる。

 

 ヒトリエ『DEEPER』

DEEPER

 よりバンド感の増した今作はどこを取ってもシャープでハイファイ。ギターもかっこいいですが特筆すべきはリズム隊。ベースもドラムも音が良すぎるしフレーズの一つ一つがイカしてる。非常に情報量の多い楽曲群のど真ん中に配置された、他とは対称的に音数の少ない「フユノ」が美しい。静と動のコントラストがくっきり浮かび上がっていて、すごく生き生きとしたアルバム。

 

 Galileo Galilei『Sea and The Darkness

Sea and The Darkness(初回生産限定盤)(DVD付)

 海と暗闇というタイトルに、テーマも死を扱うものが多く雰囲気としては暗めなのに、むしろ軽快で自由な音を鳴らしているように思うのは俺だけでしょうか。しがらみを払って鳴らしたい音を鳴らしているような。これを出して”終了”なんて出来過ぎだと思うのは実際に”終了”してしまうからなんでしょうけど、それにしたって良いアルバムだ。

 

  GRAND FAMILY ORCHESTRA『BACK TO THE ROCK’N ROLL』

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 BYEE the ROUNDの松山さんが新バンドを組んだ。また活動してくれて嬉しい。松山さんを歌うことへと掻き立てる焦燥や感傷が、詞から歌から伝わってきます。歌詞の描写が個人的にとても好み。「8&4」なんて単語使われたらそりゃ嫌でも制汗剤の匂いに満ちた夏の教室思い出してぎゅっとなるしもう俺の負け。ギター3本とメロディの絡みが面白いだけでなく、どっしりしたリズム隊も聴き応えがあってかっこいい。今後の活動にも期待。

 

 NICO Touches the Walls『勇気も愛もないなんて』

勇気も愛もないなんて(初回生産限定盤)(DVD付)

 今まで聴いたことのあるニコのアルバムで一番好き。ストレートな部分と捻くれた部分のバランスがいい。これまでより素直になったのかな。「渦と渦」がめちゃくちゃかっこいいのと、ベスト盤ではなんとも思わなかった「ローハイド」が個人的に今作で見事に化けて、「ブギウギルティ」の後に始まるあのイントロに毎回鳥肌が立ちそう(鶏だけに)

 

 SAKANAMON『HOT ATE』

HOT ATE (完全生産限定盤)

  新たに名刺代わりとなりうるダンスチューン「UTAGE」から曲展開が面白い「お祭りランドスケープ」、SAKANAMON流の王道ギターロック「PLAYER PRAYER」などよりどりみどりで盛りだくさん。聴けば聴くほど味が出ます。往々にして、開き直った奴は強いもんだ。ジャケットのダサさはご愛嬌ということでひとつ。

 

 スカート『CALL』

CALL

 「CALL」の少し違和感を覚えるイントロが、アウトロですうっと染みこむように聴こえてきた時は魔法か何かかと思った。お洒落だけどどこか素朴で、抑揚も効いていて、ずっと聴いていられそうな心地の良さがある。じっくり聴きこんでも、何かしながら流しておくにも丁度良い。もっと聴いたら印象も変わりそうなのでこれからもたくさん聴きたい。

 

 SHISHAMO『SHISHAMO 3』

SHISHAMO 3

 宮崎朝子はセンスの塊だと何回でも言いたい。歌なんか特に完全に彼女のものといった感じがして、しかしそれが独り善がりではない、このバランス感覚が絶妙。あとバンドとしての基礎体力もついてきた気がします。J-POPでオススメのアルバムを教えてくれと言われたら俺は何より最初にSHISHAMOのアルバムを挙げるでしょう。

 

 Q-MHzQ-MHz

Q-MHz

 そうそうたる名前が並んだプロデューサーチーム「Q-MHz」、しかしその割にはあまり尖ってないな…と聴いてすぐは思ったのですが、ゲストボーカリストを最大限に惹き立てるためのアルバムだと考えるとこんなに良い作品はない。それぞれに今までのカラーを活かす曲と新たな可能性を掲示する曲が与えられており、あくまでQ-MHzは「プロデュース」するチームなんだと思わされたのでした。

 

 おまけ

 内田真礼『PENKI』

PENKI(DVD付限定盤)(CD+DVD+PHOTOBOOK)

 リリース自体は去年だけど、今年の上半期、特に前半にめちゃくちゃ聴いた。何回か取り上げてるのでまたかと思う人もいるかもしれないけど懲りずに紹介。これなしで俺の2016年上半期は語れないのです。俺の敬愛する田淵智也UNISON SQUARE GARDEN)が最高に良い仕事をしててヤバい。渡辺翔作曲の曲もベリーヤバい。まあやたそのクセがなくキュートな歌声がヤバい。俺のボキャブラリーもヤバい。

 

 来月にはさっそくユニゾンスピッツの新譜があるのでワクワクが止まらない。Q-MHz田淵智也がそれぞれ曲を提供している田所あずさのアルバムも買うつもり。Czecho No Republicも気になる。この半年で取りこぼしたものもまた聴いて、時々のブログ更新や半年後のこういった場で紹介できたらいいなと思います。

 おわり。