METROCK2016 OSAKA 1日目(5/14)感想

 大阪では初開催のMETROPOLITANROCKFESTIVAL、通称METROCKの1日目に行ってまいりました。当初は特に行くつもりもなかったのですが、5/14の一日券だけ残っていることを知り、4月下旬頃に参加を決めました。個人的に気になるバンドはほとんど1日目に固まってたのでちょうどよかった。というわけで感想文です。今回は久々にやたら長い。

 

 大阪では初だし、運営がちょっとゴタゴタするかなと思ってましたが、入場などかなりスムーズに進んだ印象。ゴミ箱は「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の二種類しかなく、同じ食べ物の容器がどっちかよく分からなかったのかどっちにも捨ててあったのでそこは改善すべきポイントでしょうね。まあでも気になったのはそれくらい。逆に入場の時に配られるタイムテーブルは二つ折りにできる手のひらサイズの厚紙一枚で、非常にコンパクトで良かった。エリアマップとタイムテーブルが表と裏でそれだけ。

 会場は堺市の「海とのふれあい広場」。ステージは3つあり、メインステージの「BAY FIELD」と次に大きい「GREEN HILL」は歩いて4~5分くらいと、会場自体ちょっと広め。「NEW BEAT SQUARE」はその中間くらいにありました。広い上にほぼ全域が草むらのため、ステージ後方では座ってのんびりする人も結構いました。座ると言っても場所取りみたいな感じではなく、ちょっと離れたところから聴こえてくる音楽に耳を傾けながら休憩するという感じ。レジャーシートを敷けるのはピクニックゾーンだけでしたが、シートが無くても地面はだいたい草だし、どこでも十分座って休憩できました。日陰はあんまりなかったので、日焼け止め塗ってなかった俺はめっちゃ日焼けして今とても痛い。

 ステージについてですが、メインステージの「BAY FIELD」は向かい風の影響か、音がちょっとイマイチでした。音が篭ったり、大きくなったり小さくなったり。野外である以上ある程度は仕方ないこととはいえ、メインステージがイマイチなのはちょっと残念。「GREEN HILL」は足元の草がちょっと長かったので足をとられる人もいたかも。音は悪くなかった。「NEW BEAT SQUARE」は小さいし音響もまあこんなもんかなと。近いとまた違ったんでしょうけど、ここはちょっと遠目にしか見てないので。全体的にはそんな感じ。

 

 キュウソネコカミ@BAY FILED

 全体のトップバッターはキュウソネコカミ。いつも通りのことやってるなって感じ。「お願いシェンロン」でセイヤさんがステージ袖に引っ込んだかと思うと、茶番の後にハリボテのプテラノドンを背負って再登場。USJね…(笑) オーディエンスを楽しませようという気概を感じるアクトでした。ちょっとマンネリ感もあったけど。

 

 アルカラ@GREEN HILL

 NEW BEAT SQUAREでは同じ時間帯にフレデリックが演っている中、そのフレデリックの「オドループ」を入場SEに登場しオーディエンスから笑いが。そんなゆるっとした感じから、「半径30㎝の中を知らない」で一気にかっこいいアルカラへ。と思ったら間奏ではステージに向かってくる客に「そのへん走れー!」と声をかけるなど、かっこいいんだかひょうきんなんだか分からんこのギャップよ。インストは9mmのギタリスト滝善充をバイオリンに迎えての演奏。退場SEはフレデリックの「オワラセナイト」、サビで歌うかと思ったらすぐさま「おわり」と言ってSEを切る、どこまでも予測のつかないアクトをしてくれました。曲数は少なかったけど楽しかった。

 

 SHISHAMO@GREEN HILL

 周りを見てみて、学生の女の子から絶大な人気を誇り、一部の男にも結構な人気らしいということがよく分かりました。朝子さんのあざとさは相変わらずで、「僕に彼女ができたんだ」では見事な巻き舌を披露。「君とゲレンデ」を演ってましたが、代表曲だからって季節外れの曲を演らなくても、もう十分フェスで通用するのではないかという気もします。

 

 9mm Parabellum Bullet@BAY FIELD

 初めて観ました。ちょっと遠くから見てましたが、聴こえてくる音がかなり篭っていてノりきれなかったのが残念。噂通りギターの暴れっぷりがすごかった。全体的に演奏がバカ上手い(特にドラム!)ってのはなんとなく分かりましたが、それだけにいい音で聴きたかった。

 

 くるり@BAY FIELD

 ライブは初めてでしたが、もはや別次元。『アンテナ』の再現ツアー中ということで、セットリストも『アンテナ』の曲がほとんどでした。「Morning Paper」で完璧な演奏を見せつけられて思わず笑ってしまった。CD音源よりキレッキレでした。グルーヴとはこういうことかと思わされた。どの楽器もすごくいい音鳴らしてましたが、特にドラムの音が良すぎてビビる。「二つの世界」でギターを手放した岸田さんがただのカラオケに来たおっさんみたいになってるのも含めて最高のアクトでした。

 

 ゲスの極み乙女。@BAY FIELD

 遠くで聴いてました。ライブが初めてなだけでなく、曲自体ほとんど初めて聴きましたが、ベースの音が気持ちよかった、演奏陣はなかなかいい。絵音さんのファルセットにいくかいかないかくらいの高さでの音程の不安定さがちょっと気になった、去年のモンバスでのindigoの時のほうが歌上手かった気がする。しかし悪くないアクトだったとは思います。途中できのこ帝国のリハ観に行ったけど。

 

 きのこ帝国@GREEN HILL

 リハの時点で前二列目に行けたので本編もそこで聴いてました。初めてライブを観ましたが、ギターが繊細なアルペジオを奏でたり轟音でかき鳴らしたりと、思っていたよりずっと存在感がありました。リズム隊は非常に丁寧に、特にドラムが目立ちはしないもののしっかり曲を支えていてよかった。きのこ帝国は夕暮れのステージにとても似合ってましたね。新曲も良かった。ところで、今まで何とも思ってませんでしたが佐藤千亜妃ってめっちゃ綺麗な人なんですね。

 

 サカナクション@BAY FIELD

 サカナクションも初めて。「ミュージック」「アルクアラウンド」「アイデンティティ」など代表曲の他に「セントレイ」「モノクロトーキョー」など、そのへんやるんだという選曲も。「ルーキー」の時のレーザー光線は綺麗だなと思いましたが、段々照明が派手になっていって、最後に残った印象は「目も耳も疲れるアクトだった」なのでたぶんサカナクションのライブに自分が向いてないんでしょうね。あんまりロックバンドのライブって感じがしなかった。曲自体はどれも好きなんだけど。「新宝島」サビの多幸感がすごくいいですよね。

 アクトを観ながら、サカナクションは時代を象徴するバンドにはなっても時代を貫くバンドとはならなさそうだなとちょっと思ったり。あと、あのステージング金かかってそう。

 

 感想書けるくらいに聴いたのはこのへん。あとはご飯食べながら適当に聴いてました。フェスは好きだけど踊ったりモッシュするのはだるい俺にとって、くるりとかきのこ帝国みたいに突っ立って聴けるバンド最高。ベストアクトはくるり、次はきのこ帝国とアルカラです。

 出演アーティストは少ない分も規模もそこまで大きなかったけど、楽しくてわりと快適なフェスでした。来年もあったら行きたいけど、就活で忙しそう。

 おわり。