雑記(2017/7/2) 『月がきれい』感想編

 今回は『月がきれい』感想編です。もろにネタバレ含みますので特に最終話観てない方はご注意を。

 

 4月から放送していた『月がきれい』がついに終わってしまいました。もう2人の関係の行方を追うことが出来ないと思うと切ないです。

 『月がきれい』、簡単に説明すると、文芸部に所属する男の子・安曇くんと陸上部で走る女の子・水野さん、その2人を取り巻く人間関係を描いた恋愛ものです。くすぐったくなるような、時にハラハラするような2人の関係が時々自分とダブったりもして、こっちまで恥ずかしくなってくるのに目を離さずにはいられなかった。2人ともあんまり喋らなくて、(んんんそれじゃ言葉が足りないんじゃないか少年少女よ)とよく思っていたのですが、大抵その後で安曇くんが行動で示してくれるので、その度に安曇くんに惚れそうになってました。最終話も、ラインを開きかけて「違うだろ!」と自分を叱咤するシーン、あそことかすごく良かったですね。女々しそうに見えて意外と行動できる男ですよ安曇くんは。

 

 それと、最終回で安曇くんに告白した、水野さんと友だちの女の子(安曇くんと水野さん以外名前を覚えていない)が、安曇くんに告白してフラれたことを水野さんに伝えるのを見て、やっぱりこの子結構クズだったなぁと思いました。あ、先に断っておきますがここで言う「クズ」とは「嫌なやつ」という意味ではありません。どちらかと言えば「自己中」に近い。
 さてその子の話ですが、中盤くらいからずっと「ちゃんと諦めたい」と言って告白の機会を伺っていたの、それは百歩譲って良いとして、いざ告白の場面では「私じゃダメかな」ってまじかよお前。え? 諦めるんじゃないの?

 しかもフラれたあとで水野さんにわざわざそれを伝えて「これからも友だちでいてくれる?」とラインしてるんですよね。そんなこと伝えたら水野さん不安になるでしょうが!!! お前ほんとに友だちか!!!! と言いたくなるクズムーブをかましてくれて、個人的にここが一番クズポイント高かった。告白することもそれを彼女に伝えることも全部「自分の気持ちに蹴りをつけたい」「それでもこれからも友だちでいたい」と自分のためじゃないですか。あるいは(黙っているのは友だちに悪い)と思ったのかもしれませんが、その(友だちに悪い)という自分の気持ちをどうにかするために伝えたとも言えそうだし、どちらにしろ伝えることで水野さんが何を思うか考えてなさそう。自分のために行動することそれ自体は良いとしても、そのために他人の人間関係引っ掻き回すあたりがクズだなぁと思うわけです。
 ただ、決して悪い子ではないんですよ。修学旅行で安曇くんに携帯貸したのもその子だし、最後安曇くんの小説見つけたのもその子だし。ほんとに本気で嫌なやつだったら小説見つけたことを水野さんに言ったりはしないと思うんですよね。ただ他人より自分に正直で、だからこそ「友だちでいてくれる?」と言えるし、実際気後れすること無く2人と友だちとして振る舞えるのだろうと。この子がいたことで2人の関係が幾度も揺らぎ、それを経て強固になっていったのも事実なわけで、クズムーブしながら恋のキューピッドの役目も果たす良いキャラクターだったなと思います。そう、キャラクターとしてとても良かった。なんか名前を覚えていないのが申し訳なくなってきた。

 

 あとEDの映像で毎回ラインのトーク画面が映されていて、その名前欄が「ダーリン」だの「カレリン」だったので(まさか安曇くんと水野さんじゃないだろ……こんなクソダサいことせんやろ……たぶん水野姉の方だろ……)と思っていたら最終回のED映像でこの2人の高校生以降のラインのトークであることが明かされてなぜかとても辛くなりました。なんていうか、2人は世間とは少しずれたカップルでいてほしかったという期待みたいなものがあったのかもしれません。ていうか「ダーリン」「カレリン」のどっちも水野さんの画面だし。まあ彼女ちょくちょく俗っぽいところ見せていたもんな……。あ、でも同じED映像で描かれていた、成長した安曇くんがどことなく安曇父に似てたのはホロっと来ました。

 

 というわけで、とりとめもなく感想を書き連ねていきましたが、『月がきれい』、ほんとに好きなアニメでした。BD-BOXとか欲しいんですけど、果たして金銭的な余裕はできるのだろうか……。

「月がきれい」Blu-ray Disc BOX(初回生産限定版)

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 安曇くんみたく週3~4でバイト入ればいいんでしょうけど。そんなに働きたくないでござる。
 おわり。