SAKANAMON『MOT MOT AGE TOUR』

 SAKANAMONの東名阪対バンツアー「MOT MOT AGE TOUR」大阪公演に行ってきました。会場は心斎橋JANUS。JANUSで観るライブはいつもいいライブなのでライブハウスそのものの印象も良い。今回も例に漏れずいいライブが観れました。

 対バン相手はSHE'S。全然聴いたことなかったバンドでしたが完成度がかなり高くて、最初は(ほーこんなバンドか)程度に思って観ていたのが気づけば惹き込まれてました。ドラムとギターが特にいい感じだった。そこにピアノが入って少しシンフォニックな雰囲気に。あとVoの人の英語の発音が結構良かった。

 


SHE'S - Un-science

 

 そんでお次はSAKANAMON。実は今年に入ってから彼らのライブを何回か観ていて、(良いけど、まだまだこんなもんじゃないだろ…?)とかどこかで思っていたのだけど、今回のライブでその印象をついに拭い去ってくれました。すげーかっこいいの。三人ともすごくノリにノッてたように俺には見えた。どの曲も息ピッタリのアンサンブルで、パズルのピースがきれーにハマっていくように気持ち良い。今まで物足りなく感じていた部分も見事に埋めてくれたような。それってどの部分のことかと具体的に聞かれると難しいのだけど、これまで見た彼らのライブ中で一番呼吸のあったものを観れた気がするなぁと帰りながら思っていたので、おそらくはそこなんだと思う。そしてそのバッチリ噛み合ったバンドアンサンブルは今回披露した新曲「クダラナインサイド」の演奏にも見事に現れていた。

 


SAKANAMON - クダラナインサイド

 

 SAKANAMONの他の楽曲に比べるとあんまり派手ではないように思う。が、それが逆に骨太なサウンドを際立たせている。確かにSAKANAMONはキャッチーだ。だがキャッチーなだけではなくて、バンドの基礎体力的な土台がきちんとあるのだ。ちゃんとロックバンドなのだ。それを今回のライブでもついに感じ取れた気がして俺はとても嬉しかった。いや今までも十分かっこよかったのだけど、(俺がほんとに観たかったのはこれだよ! やっぱりやればできんじゃん!)と、なんだかついに期待を遥かに超えてくれた教え子を見ているような気持ちになった。なんて偉そうなやつだ俺は。しかし今日のライブはそれくらいかっこよかったのだ。こんなライブ見せられたらまた行くしかなくなってしまうではないか。

 セットリストもよかった。代表曲こそやるけど、定番かと思ってた曲もセトリから外したり意外なとこから選曲したりする幅の広さは相変わらず。何回行ってもマンネリにならないので楽しい。だけどあの曲は聴きたかった!(一応ツアー初日なので何をやらなかったかは伏せとく)

 つーわけで帰ってから会場限定シングル「クダラナインサイド/リーマンビートボックス」を繰り返し聴いております。どちらも良い曲です。ライブ中も思ったけど、やっぱり藤森さんの歌声はいい……。少なくとも「クダラナインサイド」はアルバムに収録されることでしょうし、そこでどんな風に表情を変えるのかがまた楽しみ。です。

 おわり。