ロックミュージックを聴かせて

 梅田シャングリラでナードマグネット目当てにライブを観てきた。

 初めてのナードマグネットは最高に熱いライブをかましてくれた。まるで勇者の剣を手にしたかのようにギターを掲げる須田さん、(こういうのは何だけど、大きい会場に比べるとどうしても)ちょっとしょぼい照明、スマートではないが楽しそうに演奏するメンバー、なんだか学園祭のヒーローを観ているような気分になった。とっても親近感の湧く、少年のようなバンドだった。これがキラーチューンだ!みたいなのがない分、どの曲をやっても良いってのがいいよね。聴きたかった「アフタースクール」が最後の曲だったので俺は泣いてしまってました。是非またライブを観たい。

 

 ナードマグネットはトリだったので、その前に3組のバンドのライブを観た。そこですっかりそのライブアクトに魅せられてしまったバンドがいたのだ。フレンズというバンドだ。男女ツインボーカルにキーボードが入ってるって時点で、なんとなく可愛い曲するのかなって感じはする。そしてそれはその通りで、ちょっとオシャレ、だけど憎めない感じもして、30分だけだったけどすごくハッピーなライブだった。体全体を揺らしたくなるビートにキュートなメロディで、とってもポップ。気づけばフロアは幸福感に満ちていて、俺も一緒にハンドクラップしてた。今後売れそうな気がする。こんなオサレポップス俺には関係ないぜと音源だけならたぶん突っぱねてたけど、いざライブで観ると(あっ俺ポップス好きかも…)とか思ってしまうね。そんなわけで帰り際に物販でCD買って聴いてみたら、ライブでの(俺にとっての)親しみやすさは少し薄れ、キラキラなリア充感に満ちていて、案の定CDだと俺には少し眩しかった。でも彼らのライブを観たおかげでこの手の音楽への抵抗も弱くなったのも事実で、明るい気分の時なら気持ちよく聴けそう。


フレンズ「Love,ya!」

 

 でも根っこはやっぱりナードマグネットに共感するような人間でありまして。まずナードマグネットってバンド名が最高だよね。見た目も、正直(「ナード」ね、分かる)みたいな感じで。でもいい年こいて子供みたいにでかい音出してはしゃぐ彼らはとても輝いていた。

 

 おわり。


ナードマグネット「アフタースクール」